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ミーバイ浮かび釣り
2010年5月号(Vol.41)

ミーバイ浮かび釣り
絵と文 miyoko nishimura


ミーバイ浮かび釣り

 魚がどうゆう風に釣れるのか見たくはないだろうか。 その楽しみにうってつけなのがイシミーバイというハタ科の魚だ。
まず水に浮かびながら、スルルーを付けただけの仕掛けで糸を垂らし、目当ての魚のすぐそばでそよそよさせ、視覚と嗅覚にうったえてやる。

ミーバイの目がぎろっと動くが、
「これは罠だ、ガマンガマン」と最初は意思が固い。
すると雑魚たちが集まってきて餌を食べてしまう。
これを数回くり返すとがちまやーのミーバイのこと、最後には我慢できずに、
「オラオラ、何チマチマ食ってんだよ!」とダッシュしてきてパクリとやる、言わば『見せびらかせ釣り』なのだ。
「美味しく食べてあげるからね」などと話しかけながら、アミに納めようとすると、体中の突起をバッと広げ、最後の抵抗に出る。

 


経験を積んだ老練なヤツになると餌ごと「マッ」と吐き出してしまうこともあるから要注意だ。
何がおもしろいって、魚にも意外と表情や性格があり、それはもう体全体から伝わってくるから「卑怯な釣り」と言われようが、すっかり夢中になった。
ミーバイはウロコや内蔵を取ってもしばらく水たまりの中で泳いでいるほど生命力が強い。
この釣りをしなくなって10年、今でもミーバイの凄さを思い知らされることがある。

 

 「どれ、ネギでも植えようか」と土をいじっていると、どこからか混ざったミーバイの骨が手にザックリと刺さり、血を流させるのだ。それを怨念だと思ってしまうのは、可愛げのあるダメ人間のようなミーバイに申し訳ないという気持ちがあるからかもしれない。

 

Tags: ウチナー発見伝

 

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