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沖縄における豚の歴史とその文化は、この島そのものの象徴
中国から豚が持ち込まれたのは15世紀初め頃との説もあるが、1477年のある書物には沖縄での豚の飼育についての記述がみられる。
近年、伊江島にある弥生後期の貝塚、具志原貝塚で豚の骨が発見されたが、これは、14世紀以前から沖縄では豚が飼育されていたということであり、沖縄と豚の付き合いは2000年近いことになる。
「沖縄の人は豚を鳴き声以外はみんな食べてしまう」と言われているが、その通りである。それは豚を食する歴史の長さにある。
日本本土で豚を食べ始めたのは、明治維新の頃、坂本竜馬たちが食べ始めたとされているが、わずか百数十年の歴史しかない。
西暦675年に天武天皇が僧侶の肉食禁止令を出して以来、宗教的な意味で四つ足の動物の肉を食べないようにという制約があって、江戸時代末期まで豚を食べる習慣はなかった。
本土で肉を食べる習慣がまだほとんどなかった時代から、沖縄では豚が食べられていたことがわかる。

ちなみに、飼育が本格的になったのは中国からの冊封使をもてなすためで、1605年に中国からイモが入ってきたのをきっかけに、さらに沖縄の広い範囲で豚の飼育が始まった。
イモによって、食糧が確保され、イモの皮など人の食べ残しを豚のエサにすることができるようになったからだと言われている。 豚を潰すのは正月の祝いの席と限られていたが、それでも豚の脂とたんぱく質のおかげで元気に働くことができた。
戦後、食糧難にあった沖縄の危機を救うために、ハワイに住む沖縄県出身者が募金を募り、550頭の豚を船で送ったという実話がある。
戦前の沖縄には10万頭以上いたアグーと呼ばれる黒豚も戦争で激減していたが、これを機に、白豚が主流になり、沖縄の養豚が大変革を遂げた。 豚との関わりは沖縄において特別なものなのである。
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